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今回は『スピぱら』の総括話です。

先日単行本最終巻が発売され、完結となった『スピぱら』。それを色々な面から見て、結局どういった作品だったのかということを考えてみようと思います。
果たしてどんな結論が導き出されるのやら。

今回のテーマは「「ラブコメ」として読む『スピぱら』」です。


「ラブコメ」として読む『スピぱら』
私は『スピぱら』を、『義経ちゃん剣風帖』、『UFOおねぇさん』から続く「ラブコメ+α」シリーズの一つとして捉えています。「+α」とは「小野寺先生が好きなもの」。『義経ちゃん』では「歴史もの」、『UFOおねぇさん』では「宇宙人」、そして『スピぱら』では「オカルト」がそれぞれ盛り込まれていました。
「心霊現象にしか興味がない美少女」に惚れる「一つの能力以外は突出したものが無い平凡な主人公」というメインの2人に、他のキャラ達の恋愛模様も描かれるといった感じ。

しかし過去の2作品と比べると、『スピぱら』はあまりラブコメしてなかったと感じました。『義経ちゃん』では一緒にいることはできないけれど、過去からの絆で結ばれている2人。『UFOおねぇさん』では地球人と宇宙人でありながら子供を設け、全銀河規模で知られて地球と宇宙の懸け橋になった2人。対して『スピぱら』は、本編では「まぁ関係は良くなったかな」という程度で、おまけで幸せな家庭が築かれましたと描かれたぐらいの結末。あまりにも足りません。

そう思って改めて単行本のオビなどを見てみると、一っ言も「ラブコメ」とは言っていないのです。
fe0fbbfb.jpg最終巻では「オカルト系青春絵巻」と書かれておりました。そもそも「ラブコメ」と捉えることが間違っていた、と。
ならばいま一つ各々の恋愛関係が発展しないのも納得です。

とはいえ、玉置とルナの関係が話の軸の一つであることは間違いないでしょうから、その辺りを突っ込んでみましょう。
そうすると考えなければならないのが、ルナの「ヒロインとしての魅力」。連載時の感想の時点で何度か書いていますが、私にはルナの魅力がまったく分かりません。私にとってルナは「女ヤマモト」ですし。
252018a6.jpg玉置がルナのどういう所に惹かれているのかというのは作中何度か語られるものの、その度ルナには裏切られる始末。読み手側にどうにも伝わりづらかったように思います。



横地に「デレが無い」と言われつつも、デレ要素を何度か出したのにイマイチ魅力が光らず。※1
人気のあるツンデレキャラ(ある意味テンプレとも言える程ベタなキャラも含めて)になれない理由は、主人公に対する「気づかぬ、または認めたくない好意」というものがルナに皆無だったからだと私は思います(26話辺りから少し見えたくらいかな)。
b2b3f171.jpgその点に関しては氷室の方が顕著。真子がへし折るけど(余談ですが、私は「ホントにバカなんだから…」というセリフが死ぬほど好き。リアルで聞いたら多分死ぬ。なのにルナには惹かれない。ふしぎ!)



もうひとつ、ラブコメの主人公とヒロインに必要な要素「三角関係」、これがありませんでした。お約束である、玉置に好意を持つキャラ(ルナにとってライバルとなるキャラ)が現れませんでした。『UFOおねぇさん』では森崎みどり(本編が短いので対して活躍できませんでしたね)、『義経ちゃん』では皆鶴やら静やらがいたのに。
兄の呪縛からルナが解放された後、絶対に出てくると思ったんですけどねぇ…。次は最終回でしたよ。
このお陰で、本編では終始玉置だけがやきもきし、ルナはマイロードをひた走るだけ。
ホント玉置が可哀そう。

以上、メインの2人から考えた場合、ラブコメとして読むと足りない部分かな、と。
結局、『スピぱら』は「別にラブコメじゃねぇ」ということに…。
う~ん…『スピぱら』は小野寺作品の中でカテゴライズしづらいです。
『ヤマモト』などのような「漢マンガ」ではないですし、『メビウスジャンパー』ほどの解説マンガとも言いづらい…。

…と、いうことで、次回は
◆「解説マンガ」として読む『スピぱら』
でいこうと思います。

ちなみに以降
◆「デラコーマンガ」として読む『スピぱら』
◆「ウケるマンガ」と『スピぱら』

と続ける予定。まだ具体的な文章までまとまっていないので、どんな話になるか分かりません。

お楽しみに…できるものではないでしょうが、一読してみて下さい。
多分、このマンガをそこまで書く方はいない…はず。いたら教えてほしいです。

稚拙かつまとまりのない文章を読んでいただきありがとうございました。

※1…ツンデレの定義も色々あるようで、「初めツンで、後にデレ」とか「ツンな態度の中にデレがある」等々。作中のルナは後者ですが、玉置と結婚して家庭ができたことを考えると前者とも言えるのかも。

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