『魔法使い３０』第２３話（最終話）感想

仕事中腰をいわしてしまい、珍しく腰痛のフィウスです。

本日12/16はモバMANで配信されていました小野寺浩二先生の『魔法使い３０』最終話（２３話）の配信日。そう、最終話です。

この作品が配信されていつの間にやら１年間が経過しておりました。いやぁ感慨深いもので。

さぁ、その最終話のタイトルは「童貞番長、聖夜に哭く！」
小野寺マンガで番長…まさか…？！

※以下、ネタバレ注意

 

もともと「るるる堂」にて最終話は懐かしい２人が出ると予告されていました。
この時点で私の予想は１２～１３話に登場した鬼頭先生と金子編集（＋松戸くん）が出てくると考えていました。
…が、ダウンロードしてタイトルを見た瞬間、その考えは打ち砕かれました。
小野寺マンガで番長、そう、ロリー…じゃなくて純愛番長登場！！
今回は純愛番長がクリスマスイブにデートするシーンから始まります。

んなばかな！！
魔法使いやがったか？！

いやいや、魔法は使っていません。
舎弟のヤスの助けもあって、うまくデートにこぎつけたとのこと。これだけでも奇跡のようだ…。

ではどこで魔法を使ったのか？
童貞であるがゆえにデートをうまくこなす自信の無い番長、そこで魔法を使って「会話を選択式にする」ことになったのでした。
というわけで最後の魔法は「会話を三択式にする」！
まぁ、最後の最後に若干スケールダウンした感は否めませんが。

それより番長のことですよ。30歳だったんですね。30歳で学ラン…これはなかなかツワモノですよ。容姿の方はまったく変わらず。若干今の絵に合わせて丸くなっています。
お得意の恋愛ゲームのような選択式なら絶対デートもうまくいく！と意気込む番長でしたが…というお話。

今回は何と言っても小野寺ファンならよく知っている番長＆ヤスの登場が見どころでしょう。昔はよく他の作品にロリータ番長が登場していましたが、最近はめっきりでしたね。
個人的には小野寺先生はあまりこういうファンサービスをやらない印象があります。
だからこそ自分にとって二次創作をやりやすい。
一応最近は『団長ちゃん』の朝倉さんが『スピぱら』や『カバディ７』に登場していますが、彼女はなんとなく小野寺先生にとっての「めがね枠」という印象があって、ファンサービスという気がしなかったんですよね。…単に自分が求めているものと違うというわがままですね、コレ。

ストーリー自体はお約束の流れ。番長はやっぱり番長だという感じです。
どう考えても間違えるはずのない選択肢を間違う姿、相変わらずの無職っぷり、しかし熱い漢の魂は変わらない等々。
ちなみにラスト近くで久しぶりに「番長圧殺掌（プレス）」が拝めます。素手で相手の頭潰しちゃうアレ。残念ながら技名は叫びません（でも片手で潰す）。

この残虐行為（彼女を想うが故なんですがね）が決定打となりデート相手（番長達がよく行く弁当屋の店員さん）に逃げられてしまいます。
しかしそんな番長の前に現れたのは…これまで登場した童貞たち！なぜかミュージカル調で大団円を迎えます。
以前少し書いたことがありますが、典型的な小野寺マンガの最終話ですね。
というか、こうでもしないと『魔法使い３０』は終われません。

ちなみに、鬼頭先生と金子が登場すると思っていた私が思い描いた最終回は、『魔法使い３０』というマンガが彼の作品で、チェリーちゃんも空想の存在というもの or 実体験を基にマンガにしたというもの。それを読んでこれまでの童貞たちが感応する話…かなぁと。ちと卑怯くさい手ですかね。

さて、１年間配信されてきました『魔法使い３０』。初めは「どうにも新鮮さに欠ける」などと感想を書きましたが、話数を重ねるごとに「小野寺浩二はまだまだ健在」と感じることができました。
モバMANでの配信形式のマンガが１年続いたことが長いのか短いのかは分かりませんが、予定通りの話数で最終回となったのではないかなぁと思っています。同じモバMANで配信されている他のマンガと比べるとかなり方向性が異なると思われる中でよくこれまで続いたと正直思います。というか、モバMANのマンガ、エロいのが多すぎやしないか…？目立つだけかな？

ともかく、次はどんな連載を始められるのか楽しみにしております。これで終わりじゃないですよね…？
あと配信形式のマンガには手が伸びないという方も多いかと思いますので、ちゃんと単行本になってくれるといいなぁと思います。

あ、誤植を見つけてしまった。
「未来への扉は聞かれるわ　いつかきっと…」
チェリーちゃんの最後のセリフなのに…。