サンデーＧＸ(2012年2月号)感想

先週1/19発売のサンデーＧＸ２月号、皆さん購入されたでしょうか？
前回触れたとおり、小野寺先生の短期連載『俺たちのミライ』が掲載されております。
今回はその感想を。

まずは前回の予想。結構当たったんじゃないかと思ってます。
「主人公たちの特徴」、「３人組」というところなど。
外したのは「残念なイケメン」。実際はデブキャラでしたね。
「Ｐ４」の陽介みたいなキャラを考えてましたが、よくよく考えたらそういうキャラ小野寺作品には合わなかったですかね。
あとめがねキャラは変態…というほどではなく、知識だけは豊富な年相応の中学生という感じ。これは小野寺作品では結構珍しいキャラでしょうか。金子や志村のような露骨な感じじゃありません。

さて次は中身のお話です。

※以下、ネタバレ注意

 

始まりは中学生のキーチ、ジュン、ヒロシが河原でエロ本を見つけるところから始まります。
他にも落ちてるかもと張り切る彼らが次に見つけるのはとんでもないもの、



そう「ラブドール」です。

…なんということでしょう。
エロ本ですら宝と感じる中学生たちに「ラブドール」。世界を手にしたと言っても過言ではありません。
このチャンスに何をする？！キスだ！！
一通りキスした後、いったん帰ることになりましたがそこは中学生男子。各々抜け駆けせずにはいられません。そこでキーチは橋の下のブルーシートハウスに隠そうとしたのですが…という話。

この第１話、ホントに導入部といった感じで、とても全３話で終わる作品とは思えません。
さらに今回19ページなのでかなり物足りなく感じます。
作品の鍵となりそうな美少女キャラ「風祭未来」が最後に出てきてキーチが圧倒されたまま次回へ続く。う～ん、今後どんな作品になるのやら。
もしかするとヒロシとジュンは以降ほとんど出ないかもしれません。

内容にさらにツッコんでいくと、昔からの小野寺ファンが期待していた内容とは違うかな？という感じです。
というより、サンデーＧＸの読者層を考えても「大丈夫かな？」と思わずにいられません。
なんでしょう、コロコロコミックあたりが良いんじゃないかなぁと。最近のコロコロ知らないんで合ってるかは分かりませんが。詰まる所、対象年齢が低めなのではないかと思います。少なくとも今回は。
自分たちが中学生のころを思い出して…ってのもちょっと違う気が。難しいですね。

絵の方はいつも通りですね。相変わらず小野寺先生の描く巨乳はギャグにしかならないなぁ（失礼）。
ヒロインと言える未来の方は結構変化球だと思います。橋の下のブルーシートハウスに住み、初対面の男子中学生をいきなり下僕呼ばわり。小野寺作品のメインヒロインとしては珍しいキャラです。
…いやこの作品のメインヒロインってラブドールの方の「ミライ」（キーチ命名）なのか？「彼女は俺たちのミライだ！！」というセリフもありましたし。

さて、気になる２話以降ですが、ここからどれだけ小野寺節を振るうことができるのか？どのようなオチをつけてくるのか？そういった意味で楽しみです。
風祭未来がどのように作品内で動くのか…いっそのこと彼女の名前の通り未来からきた上、ラブドールのミライがひょんなことから生命を持ってできた子孫だとかそれくらいぶっ飛ばしてもいいんじゃないかと思います。

何にせよ、長期連載につながることを期待いたしましょう。